小説『
のぼうの城』を読みました。
時代劇的な作り話だと思っていたら、史実を元にした小説でした。
秀吉が天下統一直前、小田原北条攻めをするときに、
石田三成が城攻めをした忍城が「
のぼうの城」であり、その時の合戦についての話です。忍城は成田家という武家のお城で、戦国系ゲームとかでは全く出てこないようなマイナー(失礼!)な大名だと思うのですが、それが有名な
石田三成、
大谷吉継、
長束正家あたりと互角以上に戦い、北条攻めの裏でこんな戦もあったのだなぁ、と教養を深めてくれる興味深い小説でした。小説には登場しないのですが、ググッてみたところかの日本一のつわものであることで有名な
真田幸村も参戦してたとか。それを押し返す強さとか成田さんかっけー。
のぼうとは「でくのぼう」のことで、主人公である成田長親のことです。成田長親はその名の通りの役立たずなのか、実はスゴイ人なのかよくわからないまま、部下の「漆黒の魔神」正木丹波守利英を含む3人の強い部下が大活躍してて楽しいです。
これでゲームとかにも成田家の面々が出てくるのかな、と思ってたらヒロインの
甲斐姫は既に
戦国無双3に出てましたね。
戦国無双やBASARAは本来戦ってない女性(ねねとかまつとかお市とか)を戦わせたりしている不思議なゲームですが、
甲斐姫はガチで強かったみたいですね。成田家すごすぎる。どんなパワースポットだ。
そして映画化もされるようで。
映画「のぼうの城」オフィシャルサイト
でも映画の煽り、「あの
豊臣秀吉、
石田三成が唯一落とせない城があった。」いやいや秀吉が行ってたらさすがに落としてるでしょう(笑)秀吉の戦上手はハンパないですよ。実際に見たことはないけど。史実的に言うと、別に戦国XXなゲームのように強いわけではない石田さんがやらかしただけのような気がしないでもない。実際に強いらしい大谷刑部さんの話をシカトしてやらかしたということなのでしょう。
あとキャストがイマイチイメージと違うような(笑)
甲斐姫→
榮倉奈々 カワイイけどあまり強くなさそう。
石田三成→
上地雄輔 この人バカキャラで押してなかったっけ。
正木丹波→佐藤浩市はアリ。
大谷吉継→
山田孝之は、顔に包帯巻いてたら合ってる気がするけど、この時代ではまだ発病してないんですよね。
さてどうなることやら。