月曜日までに考えておきます

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伊坂幸太郎「PK」読みました

伊坂幸太郎の新刊「PK」が出ていたので読みました。 「マリアビートル」の感想書いたのが2010/秋なので、1年半ぶりの新刊なんですね。 月曜日までに考えておきます  伊坂幸太郎『マリアビートル』読みました 伊坂幸太郎は仙台在住だったかと思うので、やはり震災の影響が大きかったみたいですね。 前作から時間が空いたものの、新しい本が出てよかったです。 さて、この「PK」ですが短編、よりはもう少し長い3部構成の中篇になっています。 そして、主人公を含む登場人物や場面はほとんどかぶらないものの、関連のある話になっています。 読みやすい話だったので、1日に1部ずつ読んでサクッと読めてしまいました。 同じ伊坂幸太郎で言うと、「魔王」とか「あるキング」ぐらいには結構謎が残るものの、読後感的には良かったです。 なんか重大な伏線を見落としている気がしないでもないので、もう一度読んでみようかなと思います。 もしくはどっかに解説があるといいのですが。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ---以下、気になったポイント。 ネタバレも含むので、未読の人は閲覧注意--- ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

  • 第一部と第二部の「大臣」は同じ人ってことOKなのか?→これはほぼ間違いないと思うけど。
  • 第三部で「密使」を過去に送り込むことで「小説家」の浮気がバレるのを防ぐ、という目的は失敗したけど、第一部では「大臣」の話から浮気はバレていない。第二部では「妻が電話に出てしまったけど堂々としていれば大丈夫だった」という話から、第三部の目的は成功していることになっている
  • つまり第一部と第二部はパラレルワールドか?
  • 第三部の「私」が目的が果たされたら絶望的なことが起きるのはなぜか?
  • 「大臣」の父の「小説家」の浮気がバレることが、「大臣」が「赤子」を救うことの成否に関わっている?
  • でも「大臣」は一部でも二部でも「赤子」を救っている
  • しかも「赤子」は第二部の「超人」だから、第三部の「私」とは別人だよね

このあたりがどうも自分で整理がつかなくて、疑問が残った点なので、他に読んだ人の解釈を聞いてみたいな、と思いました。