37シグナルズ社の「小さなチーム、大きな仕事 完全版 37シグナルズ成功の法則」を同僚から借りて読みました。 Ruby on Rails の中の人であるDHHは有名ですね。
ビジネス書と言うよりはエッセイみたいなノリだったんで、いいことを書いてても具体的にどうせよ、みたいなこと書いてない本だったのですが、その分読みやすいですね。 この辺は良かったなぁ、というところをまとめてみます。
芯から始める
「もしこれを手放しても、自分が売るものはまだ残っているか?」
やることを最小限に、とか無駄を減らす、とかはよく言われててますが、なにを残せばいいのか、って考えるのは難しいと思ってました。この本ではホットドッグ屋の例で残せばいいものがこの言葉で表現されていてよかったです。
やることを減らす
これはやることを減らす、の方。
物事がうまくいかないと、人はその問題にさらに多くの人、時間、資金をつぎ込もうとする。だが、そうすると問題が大きくなってしまう。
という言葉が過去の記憶に刺さって切なくなりましたね。
副産物を売る
製造過程でできあがるものを副産物にするという話。木の加工でおがくずを売る話とかがあったんですが、システムエンジニアリングでも開発しつつ、その時に身につけた技術をブログに書いたり、さらにすごい人は執筆したりするので、こういうのは心がけておきたいなと思いました。
小さな勝利を手に入れる
長期間のプロジェクトではなく、小さな達成を積み重ねられるようにする。二週間など
これまさにスクラムの話ですよ。
小さな決断をする
一度大きな決断をすると、たとえそうではなかったとしても自分は正しい決断をしたと信じ続ける傾向がある。
これもウウッってなる事案。
顧客を(あなたよりも)成長させよう
- 何人かを満足させるために上級者向け機能を加えることは、まだ慣れていない人たちを怖気づかせてしまう。
- あなたの製品を使っている人よりも使っていない人のほうが多く存在する。こうした人たちが使い始めることができるように簡単になっていることを確かめよう。
コンシューマーゲーム業界ってこうなっちゃってる感ありますね。格ゲー、STG、音ゲー、FPSとか特に。
マーケティングは部署ではない
マーケティングは、会社の皆が行うものである。
俺が!俺たちがマーケティングだ!
ひらめきには賞味期限がある
ひらめきは永遠に持続できるものではない。果物や牛乳のように賞味期限がある。何かしたいことがあれば、今しなければいけない。
すごい面白いアイデアを思いついてすごいワクワクして、でも忙しいから後でやろうってEvernoteに書いて、週末に見るともうワクワク感なくなってて手を動かせない。 という経験がなんどもあるので、面白いこと思いついたら「いつやるのか」「今でしょ」なんだなぁっていう話。
37シグナルズのすごい人たちでもそうなのだから、いいなと思ったらすぐやらないとだめなんだなぁと実感。心の中で思った時にはすでに行動が完了しているぐらいのスピード感で頑張ります。