月曜日までに考えておきます

ITネタとゲームネタ中心に興味のあること色々書きます。

エンジニアサポートCROSS 2014に参加してきました

1/17(金)に新宿にて行われたエンジニアサポートCROSSに今年も参加してきました。

CROSS 2014 | エンジニアサポートCROSS2014

今後の自分のためにも色々聞いておこうと思った結果、以下のセッションに参加しました。

  • 機械学習CROSS(前編)
  • ランチセッション(ギノ株式会社)
  • ゲームCROSS
  • コードレビューCROSS
  • 技術書の未来

機械学習CROSS

機械学習とはなんぞや、というところから、各社での実践内容などを聞くことができました。

機械学習の大きな用途としては

  • リコメンド
  • クラス分類
  • 異常検知

になるようです。

Yahooでもっとも掲載すると儲かる可能性の高い広告を選択するとか、楽天で商品名を判定する形態素解析器を作るのに、機械学習が導入されている話などが面白かったです。

個人的にGunosyの人の話すごい聞きたかったのですが、後編に流れてしまって後編は別のセッションに行ったので聞けませんでした。残念。

スライド: 機械学習CROSS 前半資料

ランチセッション

昨年のCROSSにもあった、お弁当をゴチになりつつ企業の宣伝を聞くというセッション。 paizaというコード力を見てエンジニアの転職を探すという最近流行りの良い流れのサービスについての話でした。

先月、一部のエンジニアの間でちょっとだけ話題になった「新人女子のコードを直す」イベントをやったりしたところでした。

新人女子プログラマの書いたコードを直すだけの簡単なお仕事です!|paizaオンラインハッカソンVol.1

その時は自分もなんかあやしげだなぁって思ってたんですが、中の人の苦労話とか聞けて、誠実なエンジニアによって作られたものだったことが分かったし、面白かったです。問題を作るためにあえてクソコードを考えるというのに苦労したとか。

ランチセッションなので、あくまで宣伝で参加者としてはメシが食えればいいという認識なのですが、このセッションの内容は聞く価値があると感じました。普通の転職斡旋会社の担当者がスキルが低いのと求人企業が適当で、「Rubyの案件ですよ」って言って受けに行ったら Java or PHP でした、みたいな話とか本当にあるし、逆に"Ruby書ける人"で雇っているのに本当の基本も知らない、みたいなケースもあって、雇用側、応募側ともに騙し合いの世界になっている部分あるんですよね。

そういうのが解決されていかないとエンジニアの待遇って良くならないし、こういう流れになっているのは本当に良いと思いました。

ゲームCROSS

ネイティブゲーム開発でのフレームワークとかの話でした。やはりUnityが強くて、cocos2dxもキてるとか。 あまりガチなゲーム開発はやったことがないので専門外な感じでした。 面白かったのが、

  • 2013年のゲームと言えば、なんといっても「艦これ」。でもDMMさん誘ったけど断られました。やはり角川も絡んでいるのでなかなか難しいらしいという話。
  • スマホドラクエ1のUIがクソだって中の人でさえ言ってた(;^ω^)

コードレビューCROSS

自分も仕事でオンラインレビューをすごいやりたかったんですけど、やっぱり対面でのコードレビューが無くならなくて他の会社どうやって回してるんだろうってのが聞けて良かったです。

参考になったのが、設計レビューは口頭でやる、という話。 どういうふうに作るか、みたいなのはホワイトボードに書きながらこういうやりとりしよう、みたいなのを関係者とやっておくと、自分の気づいていなかった課題とかいっぱい見つかって、あとのコーディングすごい捗るんですよね。 そういう設計レビューはとてもいいんですが、正しいフォーマットであらゆる設計情報が網羅されているドキュメントを作ってその内容にダメ出しする、それが通らないとコード書いちゃだめ、みたいな会だとマジつらいので「設計レビュー」という単語もどのレベルの話なのか、は気になりました。

オンラインコードレビューを自社でやってたとき、大量のコードを見るのがつらいという問題があったのですが、「3000行ぐらいのpull reqを送りつける。レビューワーは死ぬ。」みたいな話とかあったので、高スキルなエンジニアを抱えている会社でも悩みは同じなのだな、と思いました。

  • pull reqの単位を小さくする
  • 投げたらあとは非同期に、反応よろしく、ではなく必要に応じてIRCでリアルタイムにやりとりする

みたいな工夫が必要なのだとわかりました。

あとは、テストコードの仕様だけ先に書いて、その内容をレビューしてからテストを実装するという話。これも一部、自社でやれていたのですがこれも良いプラクティスのようなのでやる量を増やしていくべきですね。

あと、コードには厳しくダメ出しするけど、やはりされた側は凹むので、普段のコミュニケーションで信頼感を気づいているのが大事、という話もありました。コードレビューでしかコミュニケーションが無くて、しかも厳しくされているとコードレビューに出すという行為やコードを書くという行為に恐怖が産まれて生産性が落ちるのかな、と感じました。気をつけます。

技術書の未来

技術書ライターな人たちの対談かなぁと思ってたら、達人出版会の高橋さんと"入門Chef Solo"を書いた伊藤直也さん以外は非エンジニアで出版関係者という異色のセッションでした。

電子書籍はどこまでメンテするのか、自分の買った本が、ある日バージョンアップで違う内容に変わっているというのをはたして読者は望んでいるのか?という視点は面白かったですね。

あと、出版社側の方が「電子書籍になっているのに書き込みや、再配布ができなくて便利になっていない」という話をしていたのは新鮮で、出版社側の人たちも決して保守的ではなく、いい流れなんだなと思いました。

懇親会など

恒例のプレモルタイムでした。新鮮だからなのか、入れ方がうまいのか、プレモルよりも高いビールである「よなよなエール」みたいな味がしましたねえ。感動。

あと、社外エンジニアの知り合いがいつのまにかとても増えてて、普通に他の勉強会と会った人とすれ違いまくったり懇親会で情報交換できたりするようになっていたので嬉しかったですね。

そして、同じ会社のエンジニアも参加者増えてて、先輩、若手ともに居て久しぶりに話ができて良かったです。 特に、自分が新人の頃に特にお世話になった人たちも参加されてて、自分の近況の話ができて本当にありがたかったです。

あと、E会場の最初のセッションが凄かったらしいのですが、行ってないのでよくわかりません。

関連リンク:

去年の参加レポート: エンジニアサポートCROSS 2013に参加してきました - 月曜日までに考えておきます