昨年の秋、叔父が亡くなったのですが、株の資産をそれなりに持っておりました。 叔父は奥さんや子供がいなかった関係で私の母が相続人の一人になったため、こちらの相続の方法についていろいろと調べ、その結果わかったことを書き残します。
相続の手続きについて
手続き自体は証券会社のガイダンスに普通は書かれているんじゃないかと思います。 叔父はカブドットコムを使用していたのですが、こんな感じで手続きがわかりやすく明記されていますね。
相続の際のお手続きについて|取引ルール |株のことならネット証券会社【カブドットコム】
必要書類として、被相続人の戸籍謄本と相続人全員の戸籍謄本などの書類が必要になり、このあたりは銀行の口座の相続とも同じではないかと思います。
株特有の事情について
銀行であれば亡くなってから相続人が受け取るまでに、資産価値が大きく変動するということは原則ないと思います。 しかし、株は資産価値が日数の経過で変動するのは普通の動作です。そして、亡くなってから相続が完了して受け取れるまでのリードタイムは月単位で存在します。亡くなってからはその口座に存在する株は相続が完了するまで触れなくなるので、月単位で株取引口座が触れなくなる、ということ自体が結構なリスクですね。
しかも、相続税は亡くなったタイミングの評価額で決まるのです。つまり、亡くなったタイミングの額が最高潮の状態で、それまでに暴落したりすると相当に辛いことになります。(マイナスになってしまう場合はさすがに相続放棄できるようです)
ということで自分が死ぬ前までにできれば現金化しておきたいものですね。 ちなみに、うちの叔父の場合はそれまで普通に元気だったものの、少し風邪が悪化していて突然亡くなった感じでした。亡くなった日も普通に朝起きて活動していたものの、昼食後、昼寝に入ったらそのまま、という状況だったそうです。怖い。
受け取ってからのこと
相続人が複数いる場合ですが、うちの場合は相続人全員が株取引の知識はなくそのまま投資の継続を希望しなかったので、代表人が受け取って現金化して、それを分ける、という形になりました。相続税および利確の税金はその後につじつま合わせする形でいいようです。確かに不動産なども等分できるわけではないので、誰も現物の相続を希望せず現金化したい場合は同じようにやりますね。 また、個人で株式投資をする場合、通常は特定口座にすることが多いと思いますが、相続してすぐ売る、ということをやりたい場合は一般口座のほうが良いようです。前述の相続税および利確の税金があるので、いずれにせよ詳細な税申告が必要になるからですかね。この辺はもうプロの領域かな、と思って税理士におまかせしました。
まとめ
あまり状況として発生するものではないですが、備忘録として残しました。