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伊坂幸太郎『バイバイ、ブラックバード』を読みました

伊坂幸太郎の新刊、『バイバイ、ブラックバード』が先週の木曜日、7/1に本屋で出ていたので買いました。そして今日読み終わりました。結論から言うと非常に良かったです。 5股をかけていた男性が5人の女性に別れを告げていく話なのですが、主人公の5股もかなり強烈ですが、メインヒロイン(?)の(5人とは別)女性が180センチ、180キロで性格も凶暴で横暴という強烈なキャラです。話的にドロドロしてそうなのですが、そんなことはなく1章ごとに綺麗にまとまり、読後感が非常に爽やかな気持ちになります。同じ伊坂幸太郎の『死神の精度』や『終末のフール』に似ている感じですね。常識人(ちょっとびみょうですが・・・)の主人公と、明らかに変人なパートナーが活躍するという点で『チルドレン』『アヒルと鴨のコインロッカー』とも似ており、こういうコンビの組み合わせが織り成す物語は伊坂幸太郎の得意分野なんだなぁ、と思います。 毎回ヒロインが変わるので、1章ごとになんだか寂しい気持ちになって次の話に移るのですが、少し読むと次の話にもう夢中になって読んでしまいました。この辺りも上に羅列した作品の『アヒルと鴨のコインロッカー』以外に共通して言える事項だと思います。(※アヒルがつまんないんじゃなくて、アヒルは長編なので) 個人的には3章のヒロインの性格と、5章のラストがすごく良かったなぁ、と思いました。が、冷静に考えるとちょっとギャルゲー要素的ですね(笑)3章ヒロインの変人っぷりと、5章の泣かせ方が。 というわけで、最近の伊坂幸太郎の作品は微妙になっていた気がしたのですが、この『バイバイ、ブラックバード』でまさに伊坂幸太郎復活という印象を強烈に受けました。ファンなので本当に嬉しい。 本の帯(だったかな?)に”太宰治の未完にして絶筆となった「グッド・バイ」から想像を膨らませて”とあったのですが、太宰のこの作品を全く知らなかったのですが充分意味がわかり、そして面白かったです。 そしてこの本は書下ろしではないのですが、雑誌掲載ではなく希望者の50名に郵送するという特殊な配信方法を取られたらしいですね。でも本当に素晴らしい話だったので、書籍になって良かったと思います。 Amazonレビューを読んでいると、メインヒロインがマツコ・デラックスで再生された、みたいな意見があったのですが、最近2chまとめのとあるサイトを見たせいで腹肉五段というキャラで再生されてました(笑) 参考→ワラノート:安価で女子高生の日常4コマ描くwwwwwwwwww

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