Web系エンジニアでベンチャーに転職して1年ほどやって来て、自分のインフラ力の低さを実感するとともに前職のインフラ先輩勢の方々は偉大だったのだと認識することが多いのでこの本は自分向けだと思い買ってみました。リアル本もあるのですが、達人出版会/Kindle から電子版も出ています。自分は電子版を買ってみました。
本の内容など
インフラスキル高い人が当たり前にやっている、
などについて、わかりやすく書かれています。
扱ってくれてる範囲が広く、今のところは必要ないけど、困ったら参考にする、みたいな知識がいっぱいあって良かったです。
特に、P.210にあった以下の言葉が重要だと感じました。
特によく使われている歴史のあるミドルウェアの場合、制約のデフォル ト値は往々にして小さく設定されています。ハードウェアはムーアの法 則に乗ってどんどん高集積化していますが、ソフトウェアのデフォルト 設定値はこのハードウェアの進化に追従できていないことが多いので、 制約の上限の影響で性能問題が起きていないか調査しましょう。
システム的に負荷が掛かってトラブルが起きている状況で、今の時代カジュアルにインスタンスを1グレード良い物に変えて改善を試みる、ということができてしまうのですがCPUやメモリを使い切っているわけではないのになぜか調子が悪いということも良くあるので、どこかしらのOSの設定やミドルェアの設定がボトルネックになっていないかをチェックしないといけないですね。
良かった一言
障害時の連絡フローの話で、
なお連絡を貰った側は、念のためだとしても、的外れだったとしても、た とえ不要な連絡であっても感謝する姿勢を示し、次回以降に萎縮されないよう務める必要があります。
というのが心に響きました。(p106)
これはソフトウェア開発においてのバグレポートにも同じことが言えそうですし、心掛けていきたいと思います。
Webエンジニアが知っておきたいインフラの基本 ~インフラの設計から構成、監視、チューニングまで~
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